『リーダーとしての在り方を示す』コロナの中でのそれぞれの取り組み(前編)

『リーダーとしての在り方を示す』コロナの中でのそれぞれの取り組み(前編)

 

2020.05.15

 

緊急事態宣言が解除されても尚、人々の生活に大きな影を落とし続けている新型コロナウイルス。
この数ヶ月で、経済的にも医療現場においても大きなダメージを受け、大勢の人が困窮していることは間違いありません。

 

その一人ひとりを救うことは出来ませんが、レオ財団として「コロナの影響で困っている人たちを助けるための活動をしている人材・団体」に対し支援することで貢献したいと考え、4月から準備を始め、5月1日(金)に緊急会議を開催、5月15日(金)の月例会では、財団に関わる方達の取り組みや、近況を発表いただきました。

 

緊急会議及び月例会は、zoomを使用しオンラインで開催。
月例会での発表内容をレポートいたします。

 
【理事長の橘 俊夫より】

レオ財団がまず行ったのは、自らが自己犠牲の精神を発揮し、医療現場で活躍する人たちへの支援。
中でも不足が深刻化していたマスクや手袋をいち早く届けたい思いで、何とか約10万枚のマスクと6万枚の手袋を入手し、関係者から集まった情報を基に、医療・福祉施設に支給することが出来ました。

 

マスクや手袋の支給は、目的ではなくあくまでも手段。財団としての本来の目的は、実践者としての“リーダーの在り方”を示すことです。

 

「世のため人のため」と言うと難しいことのように思えますが、「どんなに小さなことでも、自分で出来ることを考え行動する」このような考え方を広めると同時に、実際に活動をしている人を支援すること。
これが、レオ財団らしい活動の在り方だと考えます。

 

0515理事長

 

誰かのために行動を起こすことによって、自分自身も気づきがあります。
それを、我々レオ財団と関わりのある人たちが、少しでも行動を起こすキッカケになればという想いもあり、マスクや手袋の支給先について呼びかけをしました。

 

そして、自分が困っている時に助けられるということが、どれほど嬉しいことなのか?
それを経験した人が、次の機会には誰かを助ける立場になる。こうやって、恩送りの環が拡がっていけばと願っています。

 

本日は、“リーダーの在り方”としてのお手本となるゲストスピーカー、4名の方にお話いただきます。

コロナ危機の中で、新たな取り組みをされている事例として2名。

1)経営実践研究会 会長 藤岡 俊雄氏
2)東邦レオ株式会社 代表取締役社長 吉川 稔氏

 

コロナの影響で事業に打撃を受けつつも、模索しながら今と向き合っている事例として2名。

3)NPO法人日本こども支援協会 代表理事 岩朝 しのぶ氏
4)NPO法人子ども未来 事務局長 本田 貴士氏

 

 

【経営実践研究会 会長 藤岡 俊雄氏】

https://www.keijitsukai.jp/index.html

 

「企業の本業を通じて社会課題の解決を目指す」を使命として、中小企業を組織する経営実践研究会。
いかに事業を通じてコロナ危機を乗り越えるのか?を考え、会長の藤岡さんを中心に各社様々な取り組みを行っていらっしゃいます。
数社の活動事例をご紹介いただきました。

 

◆障がい者就労機会拡大を目指す企業プロジェクトの実施。
ハイスキル系業務の障がい者就労機会拡大が、企業の幸福度と生産性を向上させるモデルの実証実験を行う。

 

◆休校中のお子様・親御様に対して無料でオンライン授業を開催。
平日2回・約60カリキュラムを提供。登録者数は1900名。(株式会社シーエフエエス/子別指導塾Abilis)

 

◆訳あり商品ご縁結び救済。
コロナの影響で廃棄を余儀なくされている商品を紹介し、購入者へと繋ぐ。
登録者は現在35万人以上、出品した商品は続々と完売しており、10数億円の売り上げに至る。

 

藤岡さん

 

◆中小零細企業支援のためのクラウドファンディングの起ち上げ。(ANAと協業)

 

◆自治体の新型コロナ対策用の飲食店専門サイトを、障がい者支援をしながら応援
「さきめし」「ペライチ」「すまっぽん!」
食事券を先に購入することで飲食店が当面の家賃の支払いが可能になると同時に、このサイト開発や運営を障がい者の方にお願いすることにより就労支援を叶えている。

 

◆卒業式や入学式が出来ない中、一生の思い出を集まらなくても出来るアルバムを創り、200校に無料で提供。(株式会社夢ふぉと)

 

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