株式会社 Meilleur Ami 代表取締役 内田 亜実 様にご講演いただきました。
leo-f「服飾戦略と社会貢献」
2020.02.12
テーマ：ファッション・社会貢献
「圧倒的な存在感をスタイリングする服飾戦略」をコンセプトに、その人の魅力を一目で伝えることを仕事にしている内田さん。
起業家や経営者の年間スタイリングや、百貨店等でスタイリングイベントやトークショーなどを行い、全国でご活躍されています。
内田さんがセルフブランディングを大事にする理由とは？
「自分の意識で世界を変えていけるということを伝えたい」
元々は普通の主婦だったという内田さん。
三人目のお子さんが生まれるまで、ファッションに関わっていきたい思いはあったものの、「母親は目立ってはいけないもの」という意識下で、自分自身を押し殺して過ごしていたと仰います。
しかし、夢やビジョンを諦めた母親を見て過ごす子供たちが「大人になることを楽しみになれるだろうか？」と思ったときに、まずは自分が、やりたいことを実現している姿を見せることが、子供たちが夢をもち「大人になるのって楽しそう」と思ってもらえるのでは？という思いからスタートされたのだとか。
その際に、自分が変えていこうとする意識を持つことで世界が変わり、今の自分に到達出来たというご自身の実体験に基づき、その人の想いや価値観・在り方など、大切にしていることを自己表現するツールとして「ファッション」を捉え、活動されています。
「見た目はあなたの内面を表すラベル」
“個の時代”といわれる中で、自分の価値を視覚情報化することが大切。だからこそ、中身を適切に表現するための外見の整え方を心得ていただきたいと提案されます。
その投資効果としては、
・「ブランド力」「影響力」「メッセージ性」が強くなる
・社員との信頼関係が生まれる
・採用活動においても、この人のもとで働きたいなど意欲向上などの良い影響を及ぼす
などが期待できると言います。
更に、ファッションには認知心理学が含まれており、見せ方（錯視効果）によって自分の見え方を変えていくことが出来るため、未来のイメージを先に装うことによって、
・所作が変わる
・態度が変わる
・言葉が変わる
・思考が変わる
・周りに来る人が変わる
・知り合う場所が変わる
など、その日一日だけでなく、未来を大きく変える力があるそうです。
「ファッションは大きなチャンスを運んでくれる」
無難に選べば無難に、意識して選ぶ習慣を日々つけていくことで、驚くほど望む未来が実現していくと断言されます。
しかし、3000人近くの方にファッションを提案してきた中でわかったことは、「ファッションに迷う原因は、自分自身のことを自分で理解出来ていないから」という事実。
そのため内田さんは、自分分析（自身のキャッチコピーをつくる）⇒ゴール設定（ビジョンボードの作成）⇒戦略的ブランディング（打ち出したいイメージとコンセプトの一致）などを構造化し、一人ひとりのパーソナルブランドの核をつくり、その人ならではのブランドを確立されています。
更に内田さんは、個々人の服飾戦略のみならず、ファッションを通して叶える社会貢献においても意義を見出していらっしゃいます。
「責任ある消費。ファッションを意識することで環境を変えていける」
ファストファッションの普及により、低価格で服を買えるようになった背景には、劣悪な環境での労働を強いられている人がいたり、原料の生産現場でも多量な農薬の使用による悲劇が起きていたという現実があります。
世の中的にも大量消費のファストファッションから、持続可能なサスティナブルファッションへの転換期を迎えており、各ファストファッションメーカーにおいても企業努力が始められています。
内田さんは、服飾戦略という視点を通して、私たち一人ひとりにおいても「無駄なものを買わない」「本当に必要なものだけを買い、大切に着る」という選択を意識することで、自身の意識向上だけでなく、環境への配慮も可能になるとご提案下さいました。
衣服を通した選択においても、持続可能な社会の実現に貢献できる！ということを、一人でも多くの方が意識し、過ごしていただければ幸いです。
【講師プロフィール】 株式会社 Meilleur Ami 代表取締役 内田亜実 ・ＪＰＣＡ公認 マスターインストラクター(R) ・saitapuls 公認 ライター ・骨格診断士 ・メンズスーツ講座 修了 ・ドリームボード講師 ・タイムマネジメントアドバイザー 株式会社ＪＵＮ，ＢＥＡＭＳ（インポートライン）,ＧＵＣＣＩにて販売を経験。販売員時代含め、延べ2700人以上のスタイリング経験を活かし、有名起業家や経営者の年間スタイリングを担当。 メディア掲載多数。魅せ方、ブランディングに特化し、メディア掲載のコツも伝えている。
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