“滅びゆく日本に警鐘”世界的投資家 ジム・ロジャーズ氏来阪シンポジウム ③理事長挨拶

“滅びゆく日本に警鐘”

③理事長挨拶

 

2019年9月15日 13:30~15:30
於:リーガロイヤルホテル大阪「ロイヤルホール」
 
 

最後に、主催させていただいたレオ財団 理事長の橘よりご挨拶をさせていただきました。

 

全体最適の視点と実行力。
私たち日本人が自ら考え、日本を救うために。

 

 

本日はこのようにたくさんの皆様方にご参加いただき、心より御礼を申し上げます。

 

このセッションを企画したそもそものきっかけは、2月24日の日経の記事でした。
ジム・ロジャーズが日本関連株をすべて売却したという記事です。

 

「10歳の子なら日本を去るだろう」という言葉にも驚かされました。
なんでそんなことを・・と腹が立ちましたが、冷静になってみると、
確かにそうかもしれない。今のままではいかん、と思ったのです。

 

橘会長

 

私たちは資本主義の悪弊から、今さえよければいい、自分さえよければいい、お金さえあればいい、と利己的で近視眼的な考えにとらわれ、日本人が本来持っている美意識や徳性を失いつつあるように思います。

 

今日のセッションで、日本が世界の中で後れをとっている、「なぜ変革できないか」ということが話し合われましたが、やはり既得権益の問題も大きいのではないでしょうか。

 

いったん手に入れた権利を守るあまり、将来に向けて必要な変革が起きづらい構造になってしまいました。

 

今、私たちに本当に重要なのは、全体最適の視点で考えることです。
自分にとって不利なことであっても、将来的に世の中に必要であるならば、自己犠牲の精神を発揮して行動できる人間こそが求められているのではないでしょうか。

 

日本はこのままのやり方ではダメです。
新しい行動を起こさなければ。
では、どうしたらいいか・・ジムも言われたとおり、それは日本人が自分たちで考えることです。

 

4年後、ジムが「日本に移住しました」という本を書く日が来るように、
今後も社会のために、未来を生きる子どもたちのために、
これからも努力していく所存です。本日は有難うございました。

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