「NATURAL VALUE」代表 加藤 南美氏、石井 希穂氏様にご講演いただきました。

3月9日(水)、一般財団法人レオ財団の月例会&勉強会が行われました。
今回は、3名の方に講演をしていただくことになりました。

 
まずお1人目は、「NATURAL VALUE」代表 加藤 南美氏、石井 希穂氏にご講演していただきました。

 

カンボジアで活動を始めて6年、「NATURAL VALUE」を設立して2年。その代表である加藤氏が行っている活動とは、カンボジアの女性達が安心して子育てをしながら働ける環境創造を支援することです。
貧困層の村の人たちに対し職業を提供し、手に職をつけてもらうことで、自立への道を開こうとしています。貧困から脱却し、自分たちの力で立ち上がれるように変える事が、加藤氏の目指す未来と位置付けておられます。カンボジアの人々の心の中に火を灯すファシリテ-ターでありたいと自らを位置づけています。
職業提供をしてお給料を支払し続ければ貧困からの脱却と経済的な自立はできますが、それが本当の貧困からの脱却でしょうか?と加藤氏は疑問を投げかけます。
「本当の心の豊かさや本当の貧困からの自立とは何か?」という問題を現在約20名のスタッフがいる中で、再定義し直しました。出した答えは、「真の貧困からの自立とは、誰かを応援できる経済力、そのような心の豊かさをつけること」でした。
「彼らが誰かを応援できる社会を作ろう」そのために、貧困家庭のヒアリング調査を行い、どこに誰が住んでいて、誰がどのような思いを抱えて、どんな子供たちがいて、どのような子育てをしているか、といった村の現状を把握し、問題解決に繋げることを現在の活動としています。

 

加藤氏と4月から新しく現地の駐在員となる石田氏(20歳)との出会いは、石田氏が偶然読んだ新聞に加藤氏の活動が取り上げられていたことです。石田氏はその活動内容に強く感銘を受け、是非加藤氏に会いたいと思ったのです。そして折角会うのなら、ここ日本ではなく「現地で活動する加藤氏に会いに行こう」と、持ち前の行動力でカンボジアまで飛んでいきます。
現地で「NATURAL VALUE」が目指す先、未来に共感し、ここで働きたいと加藤氏に申し出ます。弱冠20歳の思わぬ行動に、加藤氏も最初は戸惑いますが、石田氏の熱意を受け共に働くことを決意します。
現地の研修で石田氏が考える課題とは、
・託児業務の充実 託児以外の教育(日本の教育法など)
・女性教育 栄養指導、衛生指導
・思想教育 仕事を通じて学ぶ人生の喜び
・日本ツアーの受入 異文化だからこその学び合い
現地の活動をすることで、「自分で新しいポジションを開拓したい」と石田氏は言います。

 

今後もレオ財団は、加藤氏、石田氏の活動を応援していきたいと考えます。
http://www.naturalvalue.org/

 
 

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