大阪大学名誉教授 小林様にご講演いただきました。

お1人目は、大阪大学名誉教授の小林昭雄様で「研究の道を歩んで、From Lab. to Companyの意識は時代遅れか?」のテーマでお話いただきました。

 

小林先生は長野県でお生まれになり、京都大学大学院をご卒業され、アメリカに留学。帰国後、京都大学、岡山大学で教鞭を執られた後、現在大阪大学でご活躍されています。その間教育を通じて人材の育成に力を入れられ、教え子の中から多くの教授が誕生しています。

 

「植物」に関する研究が専門で、研究の成果を直接ビジネスに結びつけることを志向され、あのサントリーの「青いバラ」の開発を始め、世に送る事業を中心的に関わられました。また、レーザーでの植物遺伝子導入法を開発されたり、日立造船とともにゴムの会社を立ち上げたりと、社会貢献に繋がる活動をされてきました。現在の大学教育は、どこでも同じで全く特徴がありません。もっと五感を磨くことを教育の中に取り入れ、その結果第六感が働く「珍獣」すなわち個性豊かな人間を作り出すことが大事である。現在、一般社団法人 テラプロジェクトの理事長として市民と大学と企業とを結び、食・植と健康というテーマでの新しい取り組みを行なっておられます。 

 

21世紀は、「Green Goldの時代」と位置づけ、地球に人類が生まれるはるか以前から地球に存在した植物の持つ多岐に渡る大きな力を、人々の生活に取り入れることが重要です。 植物には長年生き延びてきた証の抗菌力、全く無害な天然の色素等、心身の健康にきわめて有効な要素がたくさんあります。それらを活用し、五感を磨くことがこれから非常に重要になって来るでしょう。具体的には「みどりの風を感じる大阪」プロジェクト等を通じて、大阪の真の活性化を図っていきたいです。

 

小林先生の柔和な表情と語り口、お話の内容から植物に対する愛情がひしひしと感じられ、とてもホッコリした気分にさせていただきました。

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